ルリハタ

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深い青色の体に、鮮やかな黄色のラインが一本入った、非常に美しい魚です。その色のコントラストは、まるでどこかの国の国旗や、スポーツカーのデザインのよう。「ルリ(瑠璃)」という宝石の名を持つこの魚は、見た目の美しさだけでなく、ハタ科らしい極上の身の味わいを持っています。しかし、その体表のヌルヌルには**「毒」**があり、扱いを間違えると他の魚を道連れにしてしまうという、ちょっと厄介な性質も持っています。

項目内容
分類スズキ目ハタ科ルリハタ属
標準和名ルリハタ
漢字瑠璃羽太
別名ヌヌサ(高知)
学名Aulacocephalus temminckii
英名Goldribbon soapfish
全長30cm〜40cm
季節秋から冬
生息域本州中部以南の岩礁域(水深50m〜150m付近)
目次

ルリハタとは

ルリハタは、やや深い岩場に生息するハタの仲間です。

体長は30センチメートル前後で、ハタにしては平べったい形をしています。

最大の特徴は、その体色です。

**深い紺色(瑠璃色)のボディに、鼻先から背中を通って尾ビレまで走る、蛍光色のような黄色い縦帯(ライン)**が入っています。

この派手な見た目から、観賞魚のようにも見えますが、釣り船でアマダイやオニカサゴを狙っていると外道として釣れることがあります。

美しい体には「毒」がある

ルリハタを扱う上で最も注意すべき点は、体表から出る**粘液(ヌメリ)です。 このヌメリには、「グラミスチン」**という毒素が含まれています。

別名「ソープフィッシュ(石鹸魚)」と呼ばれるヌノサラシの仲間と同じ毒で、以下のような特徴があります。

  1. 苦味がある
    人間が死ぬような猛毒ではありませんが、ヌメリがついたまま調理すると、身に強烈な苦味が移ってしまい、料理が台無しになります。
  2. 他の魚を殺す
    釣ったルリハタを生簀(イケス)やクーラーボックスの水の中に他の魚と一緒に入れると、放出された毒で他の魚が死んでしまうことがあります。また、水が泡立って石鹸水のようになります。

【釣り人の対策】

釣れたらすぐに単独でビニール袋に入れるか、しっかり締めてヌメリが他の魚に移らないように隔離するのが鉄則です。

食材としての評価

ヌメリに毒はありますが、身そのものには毒はなく、非常に美味しいです。

ハタ科の魚らしく、真っ白で美しい身をしており、クセがなく上品な旨味と甘みがあります。

食感もしっかりしており、加熱してもパサつきません。

「皮のヌメリさえ攻略すれば、ご馳走になる魚」です。

ルリハタの料理

調理の絶対条件は、**「皮(とヌメリ)を完全に取り除くこと」**です。

鱗を引くだけでは不十分な場合が多いので、皮ごとすき取るのが無難です。

刺身(皮なし)

皮を引いた刺身は絶品です。

ほんのりピンクがかった白身は、見た目も美しく、コリコリとした歯ごたえと脂の甘みを楽しめます。

わさび醤油やカルパッチョでいただきます。

ムニエル・フライ

皮を引いてから、バターで焼いたりフライにしたりします。

身がフワッとしており、油との相性が抜群です。

「毒がある魚とは思えない美味しさ」と驚かれることも多いです。

煮付け

皮を引いてから煮付けにします。

(※皮付きのまま、タワシと塩で徹底的にヌメリを落としてから煮る方法もありますが、苦味が残るリスクがあるため、皮を剥いだほうが安心です)。

まとめ

ルリハタは、瑠璃色と黄色のツートンカラーが美しい、海のファッショニスタです。その美貌の裏に「苦い粘液毒」という武器を隠し持っていますが、それを乗り越えた先にはハタ科特有の極上の味わいが待っています。もし釣り上げてしまったら、他の魚とは別にして持ち帰り、丁寧に皮を処理してその美味しさを確かめてみてください。

ルリハタに関するよくある質問

食べるとお腹を壊しますか?

ヌメリの毒(グラミスチン)は、食べたからといって直ちに重篤な食中毒(フグ毒のような麻痺など)を起こすものではありません。

しかし、非常に苦いため、誤って大量に摂取すると吐き気をもよおしたり、お腹を壊したりする可能性はあります。

「苦くて食べられない」というのが一番の被害です。

観賞魚として飼えますか?

飼育は可能ですが、注意が必要です。

ストレスを感じると毒粘液を出すため、狭い水槽で他の魚と混泳させると、全滅するリスクがあります(自分が出した毒で自分も弱ることがあります)。

飼うなら単独飼育か、大型の水槽が必要です。

どこで釣れますか?

狙って釣る魚ではなく、船釣り(沖釣り)のゲストとして掛かることがほとんどです。

水深50m〜100mくらいの岩礁帯で、根魚狙いの仕掛けに食いついてきます。

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この記事を書いた人

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