シルバー

スーパーの鮮魚コーナーや弁当の白身魚フライそして定食屋の西京焼きなどでよく見かけるもののその本来の姿を知る人は少ない魚シルバー。別名をギンヒラスやシルバーワレフーとも呼びニュージーランドやオーストラリアなどの南半球から輸入されているイボダイ科の魚です。名前の通り全身が美しい銀色に輝いておりクセのない白身と適度な脂乗りを持っていることから日本の食卓には欠かせない存在となっています。かつては沖ブリなどという名前で販売されていたこともありましたがブリの仲間ではなくメダイやイボダイに近い魚です。海を越えてやってくるこの身近な魚の正体や名前の変遷そして最強の調理法である漬け魚の魅力について解説します。
| 項目 | 内容 |
| 分類 | スズキ目イボダイ科 |
| 標準和名 | シルバーワレフー(通称:シルバー) |
| 漢字 | 銀平(当て字) |
| 別名 | ギンヒラス、シルバーワレフー、沖ブリ(旧称) |
| 学名 | Seriolella punctata |
| 英名 | Silver warehou |
| 季節 | 通年(冷凍輸入) |
| 生息域 | ニュージーランド、オーストラリア、チリなどの南半球 |
シルバーとは
シルバーはニュージーランドやオーストラリアチリなどの南半球の冷たい海に生息するイボダイ科の魚です。
現地ではシルバーワレフーと呼ばれており日本には冷凍のドレス(頭と内臓を取った状態)や切り身として大量に輸入されています。
日本での正式な標準和名は定まっていませんが市場や食品表示では「シルバー」や「ギンヒラス(銀平)」という名前が一般的に使われています。
昭和の時代にはその脂乗りの良さと見た目から「沖ブリ」や「ヒラス」という名前で代用魚として売られていたこともありましたが現在のJAS法などの食品表示基準では消費者に誤解を与える名前の使用が厳しくなったためこれらの名前で見かけることは少なくなりました。
手頃な価格で美味しく骨も比較的処理しやすいため給食や惣菜の原料として非常に重宝されています。
シルバーの特徴
体長は40センチメートルから60センチメートルほどになります。
体型はやや細長い楕円形で側扁しており全体的に丸みを帯びています。
体色は背中側が青みがかった銀色で腹側は明るい銀白色をしておりまさにシルバーの名にふさわしい輝きを持っています。
頭部は丸く口は小さめでエラブタの後ろに黒い斑点があるのが特徴ですが輸入される際は頭が落とされていることが多いため一般の消費者がその顔を見る機会はほとんどありません。
身は綺麗な白身で加熱しても硬くならず層になってほぐれる性質があります。
イボダイ科特有の上品な脂と旨味を持っており冷めてもパサつきにくいのが強みです。
ギンヒラスという名前
スーパーの味噌漬けコーナーなどで「銀ひらす」という表記を見たことがあるかもしれません。
これはシルバーの別名でありヒラマサ(ヒラス)に似ている銀色の魚という意味合いや銀色に輝く平たい魚という意味で付けられた流通名です。
高級魚であるヒラマサとは全く別の種類の魚ですがその味わいは決して劣っておらずむしろ加熱調理においてはシルバーの方が脂があって柔らかく美味しいと感じる人も多いです。
名前がいくつもあるため混乱しやすいですが「シルバー=ギンヒラス=シルバーワレフー」と覚えておけば間違いありません。
漬け魚の王様
シルバーの最大の魅力はその身質が味噌や醤油ダレとの相性が抜群に良いことです。
身に適度な繊維質と脂があるため調味料に漬け込んでも身が固く締まりすぎず味が中まで均一に染み込みます。
焼くとふっくらとしてジューシーになり皮目も香ばしく仕上がります。
西京漬けや粕漬け照り焼きなどの濃い味付けの料理において右に出るものはいないほどのポテンシャルを持っています。
シルバーの料理
輸入魚であるため生食することはまずありませんが加熱料理においては万能選手です。
西京焼き・味噌漬け
シルバーの最も美味しい食べ方です。
白味噌の甘みとシルバーの脂が融合しご飯が止まらなくなる味です。
冷めても美味しいのでお弁当のおかずとしても最強です。
スーパーで「銀ひらす西京漬け」として売られているものはハズレが少ないと言われています。
フライ・ムニエル
癖のない白身は油との相性も良いです。
フライにすると外はサクサク中はフワフワの食感になります。
タルタルソースをたっぷりかけて食べると白身魚フライの理想形を味わえます。
フィッシュアンドチップスの材料としても優秀です。
煮付け
身崩れしにくいため煮付けにも向いています。
醤油と砂糖で甘辛く煮付けるとご飯に合うおかずになります。
骨離れが良いので子供や高齢者でも食べやすいのが利点です。
まとめ
シルバーは南半球からやってきた日本の食卓の縁の下の力持ちです。その銀色の体を見ることは少ないかもしれませんがギンヒラスやシルバーという名前で私たちの生活に深く浸透しています。沖ブリと呼ばれた過去を持ちながらも現在はその独自の実力で愛される魚となりました。今度スーパーで銀ひらすの西京漬けを見かけたら遠い海を旅してきたこの銀色の魚に思いを馳せて味わってみてください。
シルバーに関するよくある質問
刺身で食べられますか
日本で流通しているシルバーのほとんどは加熱用の冷凍品であるため刺身で食べることはできません。
現地では新鮮なものが手に入れば刺身で食べることもありますがイボダイ科特有の脂があり美味とされています。
日本で食べる場合は必ず火を通してください。
骨は多いですか
骨は比較的太くて少なく身離れが良いため食べやすい魚です。
切り身加工されているものは中骨が取り除かれていることも多いです。
ただし背骨周りの骨はしっかりとしているため調理の際は注意してください。
旬はいつですか
南半球の魚であり冷凍輸入されるため日本での旬という概念はあまりありませんが一年中安定した品質と価格で手に入ります。
いつでも脂が乗った美味しい状態で食べられるのがシルバーの大きなメリットです。































