クロマグロ

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海のダイヤとも称され寿司ネタの最高峰として君臨するクロマグロ。市場では本マグロの名で親しまれその濃厚な旨味ととろけるような脂は日本人の食文化にとって欠かせない存在です。成長すると全長3メートル体重400キログラムを超える巨大魚となりその圧倒的なパワーとスピードから釣り人にとっては生涯の夢とも言える究極のターゲットです。世界中の海を回遊する壮大なライフサイクルを持ちながら資源量の減少により厳しい漁獲規制が敷かれている貴重な魚でもあります。食通を唸らせ釣り人を魅了し続けるこの海の王者の生態と味わい尽くすための知識について解説します。

項目内容
分類スズキ目サバ科マグロ属
標準和名クロマグロ
漢字黒鮪
別名ホンマグロ、シビ、クロシビ
学名Thunnus orientalis
英名Pacific bluefin tuna
季節冬(12月から2月頃)
生息域太平洋の温帯から熱帯海域
目次

クロマグロとは

クロマグロはスズキ目サバ科に属するマグロ類の中で最大級の大きさを誇る魚です。

一般的に市場や寿司屋では本マグロ(ホンマグロ)というブランド名で呼ばれることが多くマグロの中のマグロという意味が込められています。かつては大西洋クロマグロと同種とされていましたが現在では太平洋クロマグロとして別種に分類されています。

日本は世界最大の消費国であり刺身や寿司としての需要は絶大です。青森県大間町で水揚げされる大間のマグロは初競りで億単位の価格がつくこともある最高級ブランドとして知られています。一方で国際的な資源保護の観点から漁獲枠が厳しく管理されており我々の食卓に届くまでの背景には漁師たちの努力と国際的な取り決めが存在しています。

クロマグロの特徴

成魚は体長3メートル体重400キログラム以上に達し紡錘形の頑丈な体を持っています。

名前の通り背中側は漆黒に近い濃い青色をしており腹側は銀白色に輝いています。キハダマグロやメバチマグロと比べて胸ビレが短いのが特徴で目もそれほど大きくありません。

驚異的な遊泳能力を持っており時速80キロメートル以上のスピードで泳ぐことができます。また変温動物である一般的な魚類とは異なり奇網(きもう)という特殊な血管構造によって体温を海水温よりも高く保つことができる能力を持っています。これにより冷たい深海や高緯度の海域でも高い運動能力を発揮し獲物を追い詰めることが可能となっています。

クロマグロの生態とライフサイクル

食性は肉食性でイワシやサバ、サンマなどの魚類やイカ類を大量に捕食します。

その一生は太平洋を横断する壮大な旅の連続です。日本近海(南西諸島や日本海)で生まれた稚魚は黒潮に乗って北上し成長しながらアメリカ西海岸(カリフォルニア沖)へと渡ります。そこで数年間過ごして若魚となった後に再び産卵のために日本近海へと戻ってくるという数千キロメートルにも及ぶ回遊を行います。

成長スピードは比較的早く孵化後3年で体重30キログラム5年で60キログラムを超え寿命は20年以上と言われています。

クロマグロの分布と生息環境

北太平洋の温帯から亜熱帯海域に広く分布しています。

日本近海では北海道から沖縄まで季節ごとの回遊ルート上で見ることができます。特に津軽海峡などの海流がぶつかる場所は良質な餌が豊富でマグロが脂を蓄える絶好の漁場となっています。

表層から水深数百メートルの中層までを遊泳し群れを作って行動します。水温の適応範囲が広くかなり冷たい水域まで進出することができます。

クロマグロの釣り方と規制

釣り人にとってクロマグロは夢の魚ですが現在は資源保護のために非常に厳しいルールが設けられています。

ビッグゲーム(キャスティング・トローリング)

強靭なタックルを使いペンシルベイトなどのルアーを投げて海面で食わせるキャスティングゲームや疑似餌を引くトローリングで狙います。

ヒットした瞬間の衝撃は凄まじく数時間に及ぶファイトになることも珍しくありません。しかし現在は水産庁による遊漁規制が導入されており時期や海域によって採捕禁止期間が設けられています。また30キログラム未満の小型魚はリリースが義務付けられており大型魚であっても一日の持ち帰り尾数や報告義務などの厳格なルールを守る必要があります。釣りをする際は必ず最新の規制情報を確認しなければなりません。

クロマグロの料理

その味は他のマグロ類とは一線を画す濃厚な旨味と酸味そしてとろけるような脂を持っています。部位によって異なる味わいを楽しめるのも魅力です。

赤身

クロマグロの真価は赤身にあると言われるほど香りが高く深い味わいがあります。

特有の鉄分を含んだ酸味と旨味のバランスが絶妙で醤油をつけると弾くことなく染み込みねっとりとした食感を楽しめます。通はこの赤身を最も好みます。

中トロ・大トロ

背中や腹部の脂が乗った部分は口に入れた瞬間に体温で溶け出し甘みが広がります。

大トロは霜降りの牛肉のような見た目で濃厚な脂のパンチがありますがクロマグロの脂は質が良く後味は意外としつこくありません。酢飯との相性は抜群です。

カマ・脳天(ハチノミ)

一匹からわずかしか取れない希少部位です。

エラの後ろにあるカマは塩焼きにするとジューシーで肉のような食べ応えがあります。頭の肉である脳天は脂が非常に乗っており刺身や炙りで食べると大トロ以上の濃厚さを味わえます。

まとめ

クロマグロはまさに海を泳ぐ宝石であり日本の食文化の象徴です。その巨大な体で太平洋を横断する生命力と食卓に並んだ時の圧倒的な美味しさは人々を惹きつけてやみません。資源管理という課題に直面していますが私たち人間がこの魚の価値を正しく理解し守っていくことで未来の食卓にも本マグロの味が受け継がれていくことでしょう。

クロマグロに関するよくある質問

大間のマグロが美味しいのはなぜですか

津軽海峡は大西洋と太平洋の水塊が混ざり合う場所でありプランクトンや餌となるイワシやイカが非常に豊富です。さらに冬の荒れた海と冷たい水温に耐えるために極上の脂を蓄えるからです。また一本釣りという漁法が魚体にストレスを与えず最高の状態で水揚げ処理されることも品質が高い理由です。

養殖(近大マグロ)との違いは

近畿大学が世界で初めて完全養殖に成功した近大マグロに代表される養殖クロマグロは安定して脂が乗っており全身がトロのような味わいが特徴です。天然物は季節や個体によって脂乗りに差があり赤身の酸味や香りが強い傾向があります。近年は養殖技術が向上し天然物に迫る品質のものも増えています。

旬はいつですか

一般的に冬(12月から1月)が旬とされています。この時期のクロマグロは寒流に乗って身が締まり脂の乗りが最高潮に達します。特に日本海側の冬のマグロや津軽海峡の冬マグロは最高級品とされます。一方で夏場に獲れるマグロは脂が少なくさっぱりとした味わいになります。

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この記事を書いた人

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