キハダマグロ

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世界中の温帯から熱帯の海を回遊し鮮やかな黄色のヒレとスマートな魚体で釣り人たちを魅了するキハダマグロ。クロマグロやメバチマグロと並ぶ食卓の人気者でありながらルアーフィッシングやコマセ釣りにおけるビッグゲームのターゲットとして絶大な人気を誇ります。特に関西地方や西日本ではあっさりとした上品な脂と美しい赤身が好まれクロマグロよりも上位にランク付けされることもある実力派です。ツナ缶の原料としても世界的に需要が高く私たちの生活に最も身近なマグロの一つであるこの魚の生態と魅力について解説します。

項目内容
分類スズキ目サバ科マグロ属
標準和名キハダ
漢字黄肌、黄鰭
別名キハダマグロ、キワダ、ゲスナガ、シビ
学名Thunnus albacares
英名Yellowfin tuna
季節夏から秋(6月から11月頃)
生息域世界中の熱帯・亜熱帯海域
目次

キハダマグロとは

キハダマグロはスズキ目サバ科マグロ属に分類される大型の肉食魚です。

標準和名は単にキハダですが一般的にはキハダマグロと呼ばれます。名前の由来は体表やヒレが黄色味を帯びていることから黄色い肌のマグロという意味で名付けられました。

マグロ類の中では中型に位置しますがそれでも全長2メートル体重200キログラムを超える個体も存在します。

日本では刺身や寿司ネタとして生食されるほか世界的にはライトミートと呼ばれるツナ缶の主要な原料として広く利用されています。成長が早く資源量も比較的安定しているため持続可能な水産資源としても重要視されています。

キハダマグロの特徴

成魚の体長は1.5メートルから2メートルほどになります。

体型は他のマグロに比べてスマートで紡錘形をしています。

最大の特徴は背ビレと尻ビレそして小離鰭(しょうりき)と呼ばれる尾ビレの近くにある小さなヒレが鮮やかな黄色をしていることです。特に成長した大型の個体は第二背ビレと尻ビレが鎌のように長く伸びその姿は非常に優雅で迫力があります。

体色は背中が濃い藍色で腹部は銀白色をしています。体側には銀白色の帯や斑紋が見られることがあり若魚のうちはこの模様が顕著です。

身の色はクロマグロのような濃い赤色ではなく透明感のある鮮やかなピンク色に近い赤色をしています。

キハダマグロの生態とライフサイクル

食性は肉食性でイワシやトビウオなどの小魚やイカ甲殻類などを捕食します。

表層から水深100メートル程度の浅い層を好んで遊泳しカツオやイルカクジラなどと一緒に群れを作って行動することがよくあります。また流木やパヤオ(浮き漁礁)に集まる習性が強いのも特徴です。

成長スピードは非常に早く孵化してから1年で50センチメートル2年で1メートル近くまで成長します。寿命は8年前後と言われています。

産卵は水温が24度以上の暖かい海域で一年を通して行われますが日本近海では夏場が主な産卵期となります。

キハダマグロの分布と生息環境

日本を含む世界中の熱帯から亜熱帯の海域に広く分布しています。

日本では北海道以南の太平洋側や日本海側で見られますが特に黒潮の影響を受ける暖かい海域に多く生息しています。

沖縄県や高知県三重県和歌山県などが有名な産地です。また夏になると黒潮に乗って相模湾や駿河湾などの関東近海にも回遊してくるため多くの釣り船がキハダマグロを追って出船します。

キハダマグロの釣り方

近海で狙える最大級のターゲットとして釣り人の憧れの魚です。豪快な引きと重量感は他の魚では味わえません。

コマセ釣り(エサ釣り)

相模湾などで夏に行われる人気の釣り方です。

オキアミをコマセ(撒き餌)にして寄せ付け付け餌のオキアミを食わせます。大型の電動リールと強靭な竿を使用しマグロとの力比べを楽しみます。群れを船団で囲んで狙う光景は夏の風物詩となっています。

キャスティングゲーム(ルアー)

海面で小魚を追い回しているナブラ(ボイル)を見つけてトップウォータープラグ(ペンシルベイトやポッパー)を投げ込む釣り方です。

水面を割ってルアーに襲いかかる瞬間が見えるため興奮度は最高潮に達します。正確なキャスト技術と冷静な判断力が求められます。

エビング

メタルジグの先に天秤とハリスを付けワームを漂わせる釣り方です。

沖縄発祥の釣法ですが近年では全国で実績を上げています。ジグの動きで魚を寄せ食わせやすいワームで口を使わせる合理的かつ効果的なメソッドです。

フカセ釣り(パヤオ)

沖縄県のパヤオ(浮き漁礁)で行われる伝統的な釣り方です。

キビナゴやイワシを撒きながら針に付けた餌を自然に流し込みます。パラシュートと呼ばれる独特の仕掛けを使うこともあります。

キハダマグロの料理

脂があっさりとしており身がしっかりしているため刺身はもちろん加熱調理にも向いています。

刺身・寿司

キハダマグロの真骨頂は刺身です。

クロマグロのような濃厚な脂はありませんが程よい酸味と甘みがありさっぱりとしていていくらでも食べられます。特に関西では色の変わりにくいキハダマグロが好まれる傾向があります。モチモチとした食感は新鮮な生マグロならではの味わいです。

ポキ(ハワイ風漬け)

ハワイの伝統料理ポキ(Poke)には主にキハダマグロが使われます。

角切りにしたマグロをごま油醤油アボカド玉ねぎなどと和えた料理です。キハダマグロのさっぱりとした身がコクのあるごま油と相性抜群でご飯に乗せてポキ丼にすると絶品です。

カマ焼き・ステーキ

脂の乗ったカマ(エラの後ろ部分)は塩焼きにするとジューシーで非常に美味です。

また身を厚切りにしてレアステーキにすると肉のような食べ応えを楽しめます。ニンニク醤油やバター醤油で味付けするとご飯もお酒も進みます。

カルパッチョ

薄く切った身を皿に並べオリーブオイルやバルサミコ酢ハーブをかけて洋風に仕上げます。美しいピンク色の身がテーブルを華やかに彩ります。

まとめ

キハダマグロはその美しい魚体と爽やかな味わいで世界中の人々から愛されている魚です。釣り人にとっては夢のビッグワンであり食卓においてはヘルシーで美味しい身近な食材です。スーパーで鮮やかなピンク色のマグロを見かけたらそれは南の海を疾走していたキハダマグロかもしれません。ぜひ刺身やポキでその魅力を堪能してください。

キハダマグロに関するよくある質問

クロマグロとの違いは何ですか

最大の違いは体の色とサイズです。クロマグロは全体的に黒っぽく本マグロとも呼ばれ3メートル以上に巨大化しますがキハダマグロはヒレや体が黄色っぽく2メートル程度までです。味に関してはクロマグロが脂の乗った濃厚な味わいであるのに対しキハダマグロは脂が控えめでさっぱりとした味わいです。価格もクロマグロの方が高価です。

ツナ缶に使われているのはこの魚ですか

はいその通りです。ツナ缶には主にビンナガマグロ(ホワイトミート)カツオそしてキハダマグロ(ライトミート)が使われています。キハダマグロは身が柔らかく味が良いためサラダ油漬けや水煮など様々なタイプのツナ缶に加工されています。

旬はいつですか

日本近海で獲れるものは夏から秋(6月から11月頃)が旬とされています。この時期のキハダマグロは餌を食べて脂が乗っており非常に美味しいです。ただし世界中の海で漁獲され冷凍技術も発達しているため一年中美味しいキハダマグロを手に入れることができます。

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この記事を書いた人

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