アジ

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食卓の定番である「マアジ」をはじめ、高級魚の「シマアジ」、干物の原料となる「ムロアジ」、そしてルアーマン憧れの巨大魚「GT(ロウニンアジ)」まで。これらはすべて「アジ科」に属する仲間です。一般的に「アジ」といえばマアジを指すことが多いですが、世界には約150種類以上のアジの仲間が存在します。手のひらサイズの小魚から、体重50kgを超えるモンスターまで、多様な進化を遂げた「アジ」という魚のグループについて、その種類や特徴、楽しみ方を総括して解説します。

項目内容
分類スズキ目アジ科
漢字
代表種マアジ、シマアジ、ムロアジ、ロウニンアジ
英名Horse mackerel / Trevally / Jack
季節種類による(多くは夏〜秋)
生息域世界中の熱帯・温帯海域
目次

アジ(アジ科)とは

アジ科の魚は、世界中の暖かい海に広く分布しています。

共通する最大の特徴は、尾ビレの付け根にある「ゼイゴ(ゼンゴ)」と呼ばれる硬い稜鱗(りょうりん)です。ただし、ブリやヒラマサ、カンパチもアジ科に属しますが、これらにはゼイゴがありません(幼魚期に痕跡がある程度)。

釣り人の間では、マアジなどを狙う「ライトゲーム」から、GT(ロウニンアジ)を狙う「ビッグゲーム」まで、ターゲットのサイズによって釣りのスタイルが極端に異なるのもアジ科の面白さです。

代表的なアジの種類

日本近海で釣れる主なアジの仲間を紹介します。

マアジ(真鯵)

最もポピュラーなアジ。「アジ」と言えば通常これを指します。詳細は別記事「マアジ」参照。

シマアジ(縞鯵)

「アジの王様」と称される最高級魚です。体側に黄色い縦縞があるのが特徴。引きが強烈で口が弱いため、釣り上げるのが難しく、磯釣りの人気ターゲットです。食味はアジ科の中でトップクラスと評されます。

ムロアジ(室鯵)

マアジに似ていますが、体が細長く、尾ビレが赤いのが特徴です。血合いが多く脂が少ないため、鮮魚で出回ることは少なく、主に「くさや」や干物の原料として利用されます。泳がせ釣りの餌としても優秀です。

マルアジ(丸鯵)

マアジによく似ていますが、断面が丸く、青みが強いのが特徴。「アオアジ」とも呼ばれます。マアジに比べて血合いが多く、脂乗りが控えめなため市場価値はやや下がりますが、新鮮なものは美味です。

メアジ(目鯵)

目が非常に大きいのが特徴。南方系の魚で、夜行性が強く、夜釣りのサビキやアジングでよく釣れます。脂が少なく淡白な味わいです。

ロウニンアジ(浪人鯵・GT)

アジ科の最大種の一つ。英名「Giant Trevally」の頭文字をとってGT(ジーティー)と呼ばれます。体重50kgを超え、海鳥さえも捕食する獰猛なハンターです。ルアーフィッシングにおける究極のターゲットの一つです。

ギンガメアジ・カスミアジ

GTの近縁種で、南方系の「ヒラアジ(トレバリー)」の仲間です。メッキ(幼魚)の状態で死滅回遊魚として本州沿岸でも釣れることがあり、ライトルアーの人気者です。

アジの生態と共通点

遊泳力と回遊性

アジ科の魚は、二股に分かれた尾ビレを持ち、高速で泳ぎ続ける能力に長けています。多くの種は群れを作り、餌を求めて広範囲を回遊します。

ゼイゴ(ゼンゴ)

体の側面後方にあるトゲ状のウロコです。これは身を守るための鎧の役割や、水流を感じ取るセンサーの役割があると言われていますが、調理の際は邪魔になるため取り除く必要があります。

アジの釣り方

ターゲットとなるアジの種類によって、釣り方は千差万別です。

サビキ釣り・アジング

マアジ、メアジ、小〜中型のヒラアジ類(メッキ)を狙うのに適しています。手軽に数釣りが楽しめます。

カゴ釣り・フカセ釣り

シマアジや良型のマアジ、オオカミ(シマアジの老成魚)を狙うスタイルです。コマセで寄せて、オキアミなどの付け餌を食わせます。

キャスティング(ポッパー・ペンシル)

GTやカスミアジなどの大型ヒラアジ類を狙う釣りです。水面でルアーを激しく動かし、捕食音を立てて誘い出します。全身を使ったパワーファイトが求められます。

アジの料理

種類によって脂の乗りや肉質が異なるため、適した調理法も変わります。

刺身・タタキ

マアジやシマアジなど、脂の乗った種類は生食が最高です。シマアジの刺身は、コリコリとした食感と上品な脂の甘みがあり、絶品です。

フライ・唐揚げ

マアジはもちろん、脂の少ないムロアジやメアジも、油で揚げることでコクが出て美味しくなります。

干物(開き・くさや)

ムロアジは干物にすることで旨味が凝縮されます。特に伊豆諸島の「くさや」は、ムロアジの身質(脂肪が少なくタンパク質が多い)が発酵液と相性が良いために生まれた保存食です。

まとめ

「アジ」という言葉一つとっても、食卓のアイドル「マアジ」から、磯のダンプカー「シマアジ」、そして海の暴走族「GT」まで、そのキャラクターは多種多様です。共通しているのは、どの種類も釣って楽しく、(一部の巨魚を除いて)食べて美味しいということ。スーパーで「アジ」を見かけたら、それがマアジなのか、マルアジなのか、種類を見分けてみるのも面白いでしょう。

アジに関するよくある質問

マアジとマルアジ(アオアジ)の見分け方は?

一番簡単なのは「ゼイゴ」と「小離鰭(しょうりき)」です。

  • マアジ: ゼイゴが体の全体(エラ蓋の後ろから尾まで)にある。小離鰭はない。
  • マルアジ: ゼイゴが体の後ろ半分(背ビレの後ろあたりから)にしかない。尾ビレの上下に「小離鰭」と呼ばれる小さなヒレがある。

「メッキ」とはどのアジのことですか?

特定の種類の名前ではなく、ロウニンアジ、ギンガメアジ、カスミアジなどの幼魚の総称です。体が銀色にメッキ加工されたように輝いていることからそう呼ばれます。黒潮に乗って本州沿岸まで来ますが、冬の寒さに耐えられず死んでしまう「死滅回遊魚」としても知られています。

アジ科で一番美味しいのは?

好みによりますが、一般的にはシマアジが最高峰とされます。天然物は非常に希少で高価です。マアジの「関アジ」などのブランド魚もそれに匹敵する評価を受けています。

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この記事を書いた人

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