イソガニ

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海岸の岩場に行けば必ずと言っていいほど出会える身近なカニの代表格イソガニ。子供たちの磯遊びの良きパートナーでありながら釣り人にとってはクロダイやイシダイを狙うための特効エサとしても重宝されています。緑色や紫色などカラフルな体色とつぶらな瞳が愛らしいですがハサミの力は意外と強く油断すると痛い目に遭います。小さくても濃厚なカニの出汁が出るため味噌汁の具としても優秀なこのカニの生態やオスとメスの見分け方そして殻ごと味わう素揚げなどの料理について解説します。

項目内容
分類十脚目モクズガニ科イソガニ属
標準和名イソガニ
漢字磯蟹
別名イソッペ、ガニ
学名Hemigrapsus sanguineus
英名Japanese shore crab
季節春から秋
生息域北海道から九州の岩礁帯、転石帯
目次

イソガニとは

イソガニは日本全国の海岸線の潮間帯にごく普通に見られる中型のカニです。

名前の通り磯に生息するカニを代表する存在で干潮時に岩をひっくり返すと素早く走り出して逃げる姿がよく見られます。

甲羅の幅は2センチメートルから3センチメートルほどで子供でも手軽に捕まえられることから海の生き物観察の入門として最適です。

しかしその生命力と適応力は非常に高くアメリカやヨーロッパなど本来生息していなかった地域にも侵入して定着しており世界の侵略的外来種の一つとして数えられることもあります。

日本では昔から子供のおもちゃや釣りエサとして親しまれているほか地域によっては味噌汁や唐揚げにして食べる習慣があります。

イソガニの特徴

甲羅は四角形に近い形をしており表面は滑らかです。

体色は個体差が激しく緑褐色や紫褐色オレンジ色がかったものなど様々で不規則なまだら模様があるのが一般的です。

脚には黄色と黒の縞模様がありこれが良い目印になります。

オスの最大の特徴はハサミの付け根(可動指の基部)にキドニー(腎臓)のような形をした柔らかい肉質の袋(ふくらみ)があることです。

これは他のカニにはあまり見られないイソガニ特有の特徴でありこれを確認することでオスとメスあるいは他の種類のカニと簡単に見分けることができます。

メスにはこの袋はなくハサミはオスよりも小さいです。

ケフサイソガニとの違い

同じような場所に生息するよく似たカニにケフサイソガニがいますがハサミを観察することで区別できます。

イソガニのオスにはハサミの付け根に肉質の袋がありますがケフサイソガニのオスにはハサミの噛み合わせ部分に毛の束(フサ)があります。

名前の通り毛が生えているのがケフサイソガニです。

またヒライソガニという種類もいますがこちらは甲羅が非常に平たくて薄く波の強い場所でも岩の隙間に張り付くことができる形状をしています。

イソガニの生態

食性は雑食性で海藻や岩についたコケ小魚の死骸ゴカイ貝類など何でも食べます。

潮が引いた岩場では岩陰や海藻の下に隠れていますが潮が満ちてくると活発に動き回ります。

繁殖期は春から夏にかけてでこの時期になるとお腹に卵を抱えたメス(抱卵個体)が多く見られます。

一度に数千個の卵を産み孵化した幼生はプランクトンとして海中を漂った後に稚ガニとなって磯に戻ってきます。

イソガニの捕まえ方と利用

磯遊びの主役であり特別な道具がなくても軍手とバケツがあれば楽しめます。

捕まえ方

干潮時に潮が引いた岩場の石をそっと持ち上げるとその下に隠れています。

驚いて逃げ出すところを上から手で押さえたり網ですくったりします。

ハサミで挟まれると痛いので背中側から甲羅を持つのがコツです。

釣りエサとして

クロダイ(チヌ)やイシダイカサゴなどを狙う際の良いエサになります。

特にエサ取り(小魚)が多い時に硬い甲羅を持つカニエサは有効です。

針に掛ける際は脚をいくつか取ってカニの横から針を通すのが一般的です。

イソガニの料理

小さいカニですが非常に良い出汁が出ます。殻が少し硬いのでそのまま食べる場合は高温で揚げる必要があります。

味噌汁

最もポピュラーな食べ方です。

よく洗ったイソガニを半分に割るか包丁で叩いてから水から煮出します。

カニ味噌のコクと殻からの香ばしい香りが溶け出し濃厚な磯の風味を楽しめます。

具として身を食べるのは難しいですが汁の味は絶品です。

唐揚げ・素揚げ

小さめの個体を選び180度の高温の油でカリッとなるまで揚げます。

二度揚げすると殻が香ばしくなりスナック感覚で丸ごと食べられます。

塩やカレー粉を振るとビールのお供に最適です。

カルシウムを豊富に摂取できるのも魅力です。

佃煮

醤油と砂糖みりんで甘辛く煮詰めます。

保存が効くようになりご飯のおかずになります。

殻が口に残るのが気になる場合は揚げてから煮ると食べやすくなります。

まとめ

イソガニは誰もが一度は目にしたことがある海辺の住人です。その小さな体には厳しい潮間帯を生き抜く知恵と美味しさが詰まっています。次に海に行った際は石の下を覗いてみてください。そしてもし釣りのエサが余ったり子供がたくさん捕まえたりした時は持ち帰って味噌汁にしてみてください。その濃厚な味にきっと驚くはずです。

イソガニに関するよくある質問

挟まれたらどれくらい痛いですか

出血するほどではありませんが子供の指なら泣いてしまうくらいには痛いです。

挟まれた時は無理に引っ張るとカニがハサミを自切して指に残ったまま食い込んでしまうことがあります。

カニを地面に置いたり水につけたりすると驚いて離してくれることが多いです。

寄生虫はいますか

淡水や汽水域のカニ(モクズガニやサワガニ)には肺吸虫という寄生虫がいることが知られていますが海水性のイソガニのリスクは比較的低いとされています。

しかし海産生物には様々な寄生虫や細菌が存在する可能性があるため生食は避け必ず中心部まで火を通してから食べるようにしてください。

「ガン漬け(塩辛)」にする場合も十分な知識と衛生管理が必要です。

飼育は簡単ですか

非常に丈夫なカニなので飼育は簡単です。

海水を入れた水槽に隠れ家となる石を入れエアレーションをすれば飼えます。

エサはシラスやアサリの身など何でも食べます。

ただし脱走の名人なのでフタをしっかり閉めることと水質悪化に注意が必要です。

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この記事を書いた人

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