オヒョウ

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回転寿司の縁側(エンガワ)やフィッシュアンドチップスの白身魚として私たちの食生活に深く浸透しているオヒョウ。しかしその生きた姿を知る人は意外と多くありません。カレイの仲間でありながら体長2メートル体重200キログラムを超えることもある怪物級の巨大魚であり北の海の生態系の頂点に君臨するプレデターでもあります。座布団どころか畳一枚分とも形容されるその圧倒的な魚体と淡白でクセのない味わいを持つオヒョウの正体と魅力について解説します。

項目内容
分類カレイ目カレイ科オヒョウ属
標準和名オヒョウ
漢字大鮃
別名オヒョウガレイ、ハリバット
学名Hippoglossus stenolepis
英名Pacific halibut
季節通年(旬は秋から冬)
生息域北太平洋の寒冷海域(北海道、オホーツク海、ベーリング海)
目次

オヒョウとは

オヒョウは北太平洋や北大西洋の寒冷な海域に生息する世界最大級のカレイの仲間です。

漢字では大鮃と書きますがこれはヒラメ(鮃)のように魚食性が強く口が大きいことに由来しています。しかし分類上はヒラメではなくカレイ科に属しています。

日本では北海道や東北地方の北部で漁獲されますが流通しているものの多くはアメリカやカナダロシアからの輸入ものです。その身は脂乗りの良い白身で回転寿司のネタやフライの材料として重宝されています。

オヒョウの特徴

最大の特徴はその規格外の大きさです。成魚は優に1メートルを超え最大で3メートル近くに達する記録もあります。釣り上げられた姿はまるで海底から扉を引き上げたようだと表現されることもあります。

カレイの仲間であるため目は体の右側にあります。しかし砂底に潜んでじっとしている一般的なカレイとは異なりオヒョウは口が大きく裂け鋭い歯を持っており獰猛な顔つきをしています。

体色は目のある側が暗褐色や黒色で裏側は真っ白です。尾ビレは三日月型に切れ込んでおり遊泳力が高いことを示しています。

オヒョウの生態とライフサイクル

食性は完全な肉食性です。海底のエビやカニなどの甲殻類はもちろんタラやスケトウダラなどの大型魚類タコやイカまで捕食します。時には海面近くまで獲物を追って浮上することさえあります。

生息水深は幅広く水深数10メートルの浅場から大陸棚斜面の深海まで移動します。基本的には冷水を好み水温の低い深場を主な生活圏としています。

寿命は非常に長く30年から40年以上生きる個体も珍しくありません。成長は遅く巨大になるまでには長い年月を要します。

オヒョウの分布と生息環境

北太平洋の北部全域に広く分布しています。日本では北海道の日本海側オホーツク海太平洋側および東北地方の北部に生息しています。

特にアラスカ湾やベーリング海は世界的な好漁場として知られています。海底が砂泥質や砂利質の場所を好み岩礁帯の周りにも潜んでいます。

オヒョウの釣り

北海道の一部やアラスカではゲームフィッシングの究極のターゲットとして人気があります。

アラスカのハリバットフィッシング

釣り人の憧れであり世界中からアングラーが集まります。ボートからサンマやニシンを丸ごと付けた豪快な仕掛けを海底に落とし込みます。掛かった瞬間の重量感は根掛かりと勘違いするほどで巨大なオヒョウとのファイトは1時間を超えることもあります。水面に浮上したその姿は圧巻の一言です。

日本のオヒョウ釣り

北海道の知床や羅臼沖などで狙うことができます。電動リールを使った深海釣りスタイルが一般的でタラ釣りなどの外道として掛かることもあれば専門に狙う遊漁船もあります。

オヒョウの料理

身は脂肪分が少なく高タンパクな白身です。加熱しても硬くなりにくいため様々な料理に使われます。

刺身・寿司(エンガワ)

オヒョウのヒレの付け根にある筋肉はエンガワとして利用されます。ヒラメのエンガワに比べて脂が濃厚で甘みが強くサイズも大きいため安価で満足感のある寿司ネタとして回転寿司の主役となっています。身の部分も淡白な刺身として美味です。

フィッシュアンドチップス

イギリスを代表する料理フィッシュアンドチップスの魚としてタラと並んで人気があります。厚みのある白身はフライにするとフワフワの食感になりタルタルソースとの相性が抜群です。

ムニエル・ステーキ

身がしっかりしているためバター焼きやムニエルにしても形が崩れず美味しく仕上がります。淡白な味なので濃いめのソースやスパイスを効かせた味付けによく合います。

まとめ

オヒョウはその巨大さから海の怪物として恐れられる一方で私たちの食卓を陰で支える縁の下の力持ちでもあります。回転寿司でエンガワを食べる時その正体が北の海を泳ぐ畳のような巨大魚であることを思い出してみてください。その一口がより味わい深いものになるはずです。

オヒョウに関するよくある質問

カレイとヒラメどちらの仲間ですか

分類学上はカレイ目カレイ科に属するためカレイの仲間です。目は体の右側にあります(ヒラメは左側)。しかし魚を追いかけて食べる習性や大きな口はヒラメに似ています。左ヒラメに右カレイという言葉がありますがオヒョウは右カレイの例外的な巨大種と言えます。

カラスガレイと同じ魚ですか

違います。カラスガレイも回転寿司のエンガワとして使われる深海性のカレイですがオヒョウとは別の種類です。カラスガレイは全体的に黒っぽく身がより柔らかくて脂が多いのが特徴です。オヒョウの方が身がしっかりしています。

家庭で捌くことはできますか

一般家庭のまな板に乗るサイズではないため丸ごと一匹を入手して捌くことは現実的ではありません。市場などでも切り身の状態で流通するのが基本です。もし釣れた場合は港で解体するか大型のクーラーボックスを用意する必要があります。

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この記事を書いた人

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