季節で探す魚一覧|春・夏・秋・冬に釣れる魚と旬の魚を徹底解説
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日本には美しい四季があり、海や川の様相は季節ごとに劇的に変化します。それに伴い、水中に暮らす魚たちの行動パターンや、私たちがターゲットとする釣りもの、あるいは市場に並ぶ「旬の魚」も1年を通して大きく移り変わっていきます。
「今の時期、堤防からは何が釣れるの?」
「今月、最も美味しく食べられる旬の魚が知りたい」
「季節の変わり目、次に狙うべきターゲットは?」
本記事では、春・夏・秋・冬それぞれの季節に釣れる代表的な魚の特徴や、その季節に魚が動く理由を徹底的に解説します。
各季節の詳細な魚種一覧や具体的な釣り方を紹介した専門記事へのナビゲーションとしてもご活用ください。
目次
季節によって釣れる魚・旬が変わる理由
魚は一年中同じ場所に留まり、同じようにエサを食べているわけではありません。
季節の移り変わりによって釣果や食味がガラリと変わるのには、明確な科学的根拠が存在します。
水温の変化(魚の活性と適水温)
魚は人間のように体温を一定に保てない変温動物です。
魚種ごとに快適に過ごせる「適水温」が決まっており、水温が上がると代謝が上がって活発にエサを追い、逆に水温が下がりすぎると活動を停止して深場などへ身を潜めます。
産卵行動(乗っ込みと接岸)
多くの魚は、子孫を残すために特定の季節に浅場へとやってきます。
これを釣りの世界では「乗っ込み(のっこみ)」と呼びます。
産卵前後は体力を蓄えるために荒食い(活発に捕食)するため、岸からでも大型の魚を狙う大チャンスとなります。
ベイトフィッシュ(エサとなる小魚)の動き
肉食性の大型魚であるフィッシュイーターの動きは、エサとなるプランクトンや小魚(イワシ、キビナゴ、アミエビなど)の動きに完全に同期しています。
春から夏にかけて小魚が大量発生して接岸すると、それを追って青物や大型回遊魚が足元まで回ってきます。
つまり季節ごとの自然のメカニズムを知ることは、釣果アップへの一番の近道なのです。
【春の魚】生命が目覚め、浅場へ接岸する季節(3月・4月・5月)
春は冬の厳しい低水温期を乗り越え、海水温が徐々に上昇し始める「生命の息吹」を感じる季節です。
春の海の動向と特徴
水温の上昇による活性の回復
3月後半から4月にかけて、それまで底冷えしていた海水温が少しずつ上昇に転じます。
これに反応して、冬の間じっとしていた魚たちの代謝が上がり、生きるためにエサを積極的に探し回るようになります。
産卵を控えた大型魚の接岸(乗っ込み)
春は多くの高価値な魚種にとっての産卵期にあたります。
体力を蓄えるために浅場へ大挙して押し寄せるこの動きは乗っ込みと呼ばれ、堤防や磯からでも普段は出会えないような座布団クラスの大物がヒットする確率が跳ね上がります。
堤防釣りのベストシーズン到来
厳しい寒さが和らぎ、ポカポカとした陽気へと変化する春は、釣り人にとっても快適な季節です。
サビキ釣りで狙える小魚から、ルアーで狙う肉食魚まで、狙える魚種が週を追うごとに増えていくため、週末の堤防が一気に活気付きます。
春に釣れる・旬を迎える代表魚
アジ(春アジ)
海水温の上昇とともに、群れをなして沿岸部へと回遊してきます。春に釣れるアジは比較的サイズが良い中アジや大アジの割合が高く、引きの強さもさることながら、適度に脂が乗って初夏の刺身やアジフライとして最高の味わいを見せてくれます。
メバル(春告魚)
文字通り「春を告げる魚」の筆頭です。冬の産卵を終え、春になると失った体力を回復させるために、堤防の常夜灯の周りや藻場の周辺で活発に小魚や虫を捕食し始めるため、ルアー釣りの格好のターゲットとなります。
カサゴ(ガシラ)
一年中狙える居付きの根魚ですが、春は特に活動範囲が広がり、果敢にエサにアタックしてくるようになります。初心者でも裏切らない強いアタリが特徴で、煮付けや味噌汁にすると濃厚な出汁が出て非常に美味です。
チヌ(クロダイ)
春のチヌ釣りは乗っ込みチヌとして全国の釣り人を熱狂させます。産卵のために水深数メートルの浅場や汽水域まで平然と入ってくるため、堤防のフカセ釣りや、チニングと呼ばれるルアーフィッシングで50cmを超える年無しクラスが連発します。
シーバス(スズキ)
春の湾内ではバチ抜けと呼ばれるゴカイ類の産卵行動が始まります。これを主食とするシーバスが狂ったように水面でボイルを繰り返すため、夜間のルアーフィッシングでは1年の中で最も数釣りがイージーな季節となります。
マダイ(桜鯛)
春に産卵を迎えるマダイは、その美しい婚姻色から桜鯛と呼ばれ、日本の釣り・グルメ文化の象徴となります。船釣りはもちろん、潮通しの良い堤防やカゴ釣りからでも、真っ赤な美しい大型マダイを引っ張り出せるロマン溢れる時期です。
春のおすすめ釣り方
サビキ釣り
コマセ(アミエビ)をカゴに詰め、複数の針がついた仕掛けを落とし込む王道の釣りです。春に接岸するアジやイワシの群れを足止めし、鈴なりに釣る楽しさはファミリーや初心者にとって最高の入門となります。
ウキ釣り(ウキフカセ釣り)
ウキの動きで魚のアタリを視覚的に楽しむ釣りです。春の乗っ込みチヌやメバルをターゲットに、エサを自然に漂わせながらじっくりと食わせる繊細なプロセスは、一度ハマると抜け出せない魅力があります。
ルアーフィッシング(メバリング・シーバス)
ワームやプラグといった擬似餌を巧みに操り、魚を騙して釣る現代的なスタイルです。特に春特有のパターンにルアーの動きがピタリとハマった時の爆発力は、他の釣りの追随を許しません。
関連記事:春に釣れる魚一覧|3月・4月・5月に狙える人気魚種とおすすめの釣り方
【夏の魚】高活性の回遊魚とエネルギッシュな夜釣り(6月・7月・8月)
夏は年間で最も水温が高くなり、魚たちの代謝が最高潮に達するエネルギッシュなシーズンです。
夏の海の動向と特徴
ベイトフィッシュ(エサとなる小魚)の爆発的増加
梅雨明けとともに、海の中はカタクチイワシやキビナゴ、アジの子(豆アジ)といったベイトフィッシュで埋め尽くされます。これを主食とするあらゆる大型肉食魚たちが、狂喜乱舞して沿岸部に突っ込んできます。
パワフルな回遊魚(青物)の接岸
南からの暖かい黒潮が日本の沿岸を強く擦るように流れるため、南方系のエネルギッシュな回遊魚たちが一斉に北上してきます。時速数十キロで泳ぐ彼らの引きは驚異的で、アドレナリン全開のパワーファイトが楽しめます。
朝夕のマズメ時と夜釣りの重要性
日中は人間だけでなく、魚にとっても過酷な高水温となります。そのため、気温・水温ともに下がる朝マズメや夕マズメ、そして完全に日が落ちた夜釣りに釣果が集中するのが夏最大の特徴です。
夏に釣れる・旬を迎える代表魚
シイラ(マヒマヒ)
黄金色と鮮やかなブルーに輝く、夏の海のエンターテイナーです。ルアーを投げると水面を割って飛び出し、何度も激しいジャンプを繰り返すその強烈な引きは、一度掛けたら病みつきになると世界中のアングラーを魅了しています。
サバ(夏サバ)
夏のサバは非常に元気で、堤防の足元まで大きな群れで回遊してきます。メタルジグを投げれば落下の最中にひったくるように食いつき、サビキ仕掛けをグチャグチャにするほどの力強い引きで釣り人を湧かせてくれます。
アジ(豆アジ・小アジ)
夏は生まれたばかりの豆アジが数万匹という単位で港内に入り込みます。サビキ仕掛けを落とせば落とした分だけ釣れるため、子供たちの夏休みの思い出作りや、夏のから揚げや南蛮漬けの食材確保として抜群の安定感を誇ります。
カマス
朝マズメの数釣り王です。朝のわずか1時間ほどの間に堤防の先端付近へ大群で押し寄せ、カマスサビキや小型ミノーに激しくアタックしてきます。塩焼きにすると白身の上品な脂が引き立ち、夏の食卓を彩ります。
マゴチ(照りゴチ)
カンカンと照りつける夏の太陽を浴びながら砂浜で釣るマゴチは、夏の季語にもなるほど有名です。高水温期に最も活性が上がるフラットフィッシュであり、その強烈な首振りの引きと、フグにも匹敵すると言われる極上の白身は超一級品です。
タチウオ(夏タチ)
刀のようにギラギラと輝く美しい魚体が特徴です。夏になると水深の浅い防波堤エリアまで夜間に接岸するため、夕涼みを兼ねた夜釣りのターゲットとして絶大な人気を誇り、ルアーやエサ釣りで狙い分けるゲーム性の高さがあります。
夏のおすすめ釣り方
ショアジギング
海岸や堤防から金属製のルアーを大遠投し、激しくロッドをシャクって誘う釣り方です。はるか沖を泳ぐシイラやサバ、ワカシ(ブリの幼魚)を自らの力で誘い出す爽快感があります。
関連記事:ショアジギングのカテゴリー一覧へ
サーフゲーム
広大な砂浜を歩きながら、マゴチやヒラメ、シーバスをルアーで狙うスタイルです。波打ち際や海底の傾斜に潜むマゴチの鋭いアタリを感知し、広い空間で魚と対峙する開放感が魅力です。
サビキ釣り(豆アジ特化)
夏用の極小の針を使用したサビキ仕掛けで、生まれたばかりの豆アジを専門に狙います。トリックサビキと呼ばれる、針に直接エサを擦り付ける釣法を使えば、日中の渋い時間帯でも確実に数を伸ばすことができます。
関連記事:夏に釣れる魚一覧|6月・7月・8月に狙える人気魚種とおすすめの釣り方
【秋の魚】一年で最も釣りやすい大漁のベストシーズン(9月・10月・11月)
秋は水温が魚にとって最も快適な温度まで落ち着き、すべての魚種が冬に備えてエネルギーを蓄える「飽食の秋」です。
秋の海の動向と特徴
すべての魚種による冬越えの「荒食い」
海水温が魚にとって最も動きやすい適水温まで下がります。
さらに、間近に迫った冬の厳しい寒さや深場への大移動に備えるため、海中のあらゆる魚たちが狂ったようにエサを食べ漁る荒食いのメカニズムが働きます。
魚の警戒心が薄れ初心者でもイージー
魚たちがエサを食べることに夢中になっているため、釣り人の仕掛けやルアーに対する警戒心が一年で最も薄れる時期です。また、春に生まれた魚たちが立派に成長しているため魚影も濃く、特別なテクニックがなくても驚くほど簡単に釣果を得ることができます。
ターゲットとなる魚種が最も豊富な時期
夏に元気だった回遊魚が大きく育ってまだ残っている一方で、冬を先取る根魚や深場から落ちてくる底物までもが同じエリアに混在します。海に仕掛けを落とせば何かしらの魚が釣れる、まさに釣りのグランドスラムが狙える素晴らしい季節です。
秋に釣れる・旬を迎える代表魚
イナダ(ブリの若魚)・青物
夏の間は小さかったブリの子供たちが、秋には30cm〜40cmを超えるイナダ(関西ではツバス・ハマチ)へと急成長します。堤防のすぐ近くまで数百匹の群れで小魚を追い回し、海面が沸き立つナブラを引き起こすため、ライトショアジギングの最高のターゲットとなります。
サバ・アジ(中アジ・大アジ)
夏の豆アジとは異なり、20cm〜30cmを超える丸々と太ったアジやサバが回遊の主役になります。この時期のアジは黄金アジなどとも呼ばれ、お腹に極上の脂を蓄えており、刺身で食べると醤油を弾くほどの絶品です。
カワハギ
「エサ取り名人」の異名を持ち、アングラーの知的好奇心を最も刺激するテクニカルな魚です。秋のカワハギは、冬の産卵や低水温に備えて海のフォアグラとも呼ばれる肝を限界まで肥大化させます。この肝醤油で食べる薄造りの刺身は、フグを凌ぐと言われるほどの至高の味です。
ヒラメ
秋のヒラメは、浅場に溜まった潤沢なイワシやアジを飽食するために接岸します。夏場に比べて身の厚みが格段に増し、ルアーや泳がせ釣りで狙うと、座布団のような大型が岸から飛び出す確率が非常に高くなります。
シーバス(落ちシーバス)
秋のシーバスは、川を下って海洋の産卵場へと向かう「落ち」の時期にあたります。コノシロやマイワシといった大型のベイトを好んで捕食するため、20cmを超えるビッグベイトルアーに猛然と襲いかかる、ダイナミックでエキサイティングな釣りが成立します。
秋のおすすめ釣り方
サビキ釣り(良型狙い)
秋は仕掛けのサイズを一回り大きくし、堤防の少し沖の深場を狙います。ウキを付けた投げサビキにすることで、足元よりワンサイズ大きい中アジや大アジの群れを狙い撃ちすることができ、クーラーボックスが満杯になる快感を味わえます。
エギング
エギングとは日本で開発されたイカ専用の擬似餌(エギ)を使い、アオリイカを狙う世界的人気の釣法です。秋は今年生まれた好奇心旺盛な子イカが無数にいるため、エギの動きに素直に反応し、エギングを始めるにはこれ以上ない最高のタイミングとなります。
ルアーフィッシング(ショアジギング・ビッグベイト)
朝マズメの暗がりの時間帯から、青物やシーバスをターゲットにルアーを操作します。魚の活性が高いため、水面を激しく炸裂させるトップウォーターゲームなど、視覚的にも大興奮できる釣りが誰でも簡単に展開できます。
関連記事:秋に釣れる魚一覧|9月・10月・11月に狙える人気魚種とおすすめの釣り方
【冬の魚】魚種は減るが、極上の「寒モノ」を狙う季節(12月・1月・2月)
冬は海水温が低下し、釣り人にとっても厳しい寒さとなりますが、この時期にしか味わえない「至高のターゲット」が存在します。
冬の海の動向と特徴
体内に上質な脂を蓄える「寒モノ」の極上クオリティ
水温が著しく低下すると、魚は生命を維持し、凍えるような海中で体力を保つために、体内にギッシリと上質な脂を溜め込みます。この時期の魚は寒ブリ、寒ヒラメ、寒サバなど頭に「寒」の文字が冠され、1年の中で最も市場価値が高く、とろけるような最高の食味を約束してくれます。
水温低下に伴う「大型魚」の一発ロマン
冬は小さな魚が減るため、小物釣りの数釣りは難しくなります。しかし、その代わりに残った大型のフィッシュイーターたちが、限られたエサを求めて確実に口を使うため、釣れれば一発大物・自己記録更新という、緊張感のあるロマンに満ちた釣りが展開されます。
釣り人が少なくプレッシャーが低い環境
寒さのために防波堤や釣り場から人が姿を消します。魚に対する人間側からの警戒心を与える要素が最小限になるため、魚が居るピンポイントさえ見つければ、静かに大物を独占できる隠れたパラダイスとなります。
冬に釣れる・旬を迎える代表魚
ブリ(寒ブリ)
冬の海の絶対王者です。10kgを超える巨体が丸々と太り、全身が大トロのような脂で満たされます。船釣りでのジギングはもちろん、潮通しの良い大物実績のある磯や防波堤からは、人生最高の1匹を追い求めるロマン枠として君臨します。
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ヒラメ(寒ヒラメ)
冬のヒラメは寒ヒラメと呼ばれ、白身の概念を覆すほどの濃厚な旨味と歯ごたえを持ちます。エサとなる活きアジを海底でじっくり泳がせておくことで、身の厚みが驚くほど増した大型ヒラメが牙を剥いて仕掛けに襲いかかります。
アイナメ
北日本や寒冷なエリアを中心に、冬に最も元気になる高級根魚です。寒さに非常に強く、冬に産卵期を迎えるため、婚姻色と呼ばれる美しい黄色に染まった大型のアイナメが、テトラ帯や磯場の浅いエリアで強烈な首振りのファイトを魅せてくれます。
メバル(寒メバル)
冬の港湾部において、釣り人を寒さから救ってくれる貴重な癒やしのターゲットです。夜釣りの常夜灯周辺で、極小のワームや小型のプラグを使って優しく誘うと小気味よい引きで連発し、極上の煮付け食材を提供してくれます。
カサゴ
水温が著しく下がる過酷な状況でも、目の前に落ちてきたエサには確実に口を使ってくれる、冬のド定番ターゲットです。テトラの隙間を狙う穴釣りの主役であり、冬の凍えた体を温めてくれるカサゴの味噌汁は絶品の一言です。
冬のおすすめ釣り方
泳がせ釣り(ノマセ釣り)
生きたアジやイワシを針に掛け、海底付近へと送り込んでじっと待つ大物特化の釣法です。ルアーを見切るような警戒心の高い冬の大型ヒラメやブリも、生きた本物の魚のパニックアクションには抗えず、一撃必殺のドラマが生まれます。
ルアーフィッシング(メバリング・寒チヌ)
極細のラインを使用し、1g前後の超軽量な仕掛けを操るライトゲームです。冬の澄み切った潮に対応するため、より繊細でリアルなワームの動かし方が求められ、アングラーの技術の差がダイレクトに釣果に現れる奥深さがあります。
根魚釣り(穴釣り・ブラクリ)
オモリと針が一体化したブラクリ仕掛けにエサを付け、防波堤のテトラポッドの隙間に落としていくシンプルな釣りです。外海がどれだけ大荒れで極寒であっても、隙間の奥に潜むカサゴやソイが確実に遊んでくれるため、冬のボウズ逃れとして最強の威力を発揮します。
関連記事:冬に釣れる魚一覧|12月・1月・2月に狙える人気魚種とおすすめの釣り方
1月〜12月 月別に釣れる・旬の代表魚早見表
「今月は一体何が狙い目なのか?」が直感的にわかる、12ヶ月のリアルな代表魚リストとシーズンの特徴です。月ごとの海のバイオリズムを理解し、釣行計画や今食べるべき美味しい魚の参考にしてください。
1月に釣れる魚:ブリ・ヒラメ・メバル・カサゴ
新年を迎える1月は、海水温が急激に低下し、魚たちの身に極上の脂が乗る寒モノの最盛期です。堤防からの数釣りは厳しくなりますが、海底を意識したジギングや泳がせ釣りで、丸々と太った寒ブリや寒ヒラメを狙うのがこの時期のセオリーです。
2月に釣れる魚:メバル・カサゴ・アイナメ・ヤリイカ
2月は1年の中で最も海水温が下がり、非常にタフな激渋期となります。しかし、そんな極寒の海でも元気なのがメバルやアイナメといった根魚たちです。また、夜釣りではライトを照らして狙うヤリイカなどの冬イカが風物詩となり、渋いながらも価値ある1匹に出会える月です。
3月に釣れる魚:アジ・メバル・チヌ・サヨリ
3月に入ると、三寒四温を繰り返しながら海にも少しずつ春の気配が漂い始めます。後半にかけて水温が上昇に転じると、冬眠状態から目覚めたアジの回遊がポツポツと始まり、お腹に卵を抱えたチヌ(クロダイ)の乗っ込みの第一陣が浅場へ差し込んできます。
4月に釣れる魚:アジ・カサゴ・シーバス・マダイ
4月は全国的に乗っ込み(産卵期)が本格化するタイミングです。桜の開花と時期を同じくして、美しい婚姻色に染まったマダイ(桜鯛)が浅場へと大挙して押し寄せます。ベイトフィッシュも一気に増えるため、シーバスの活性も最高潮に達します。
5月に釣れる魚:アジ・チヌ・マダイ・アオリイカ
5月は気候・釣果ともに年間でトップクラスに恵まれた春の釣り黄金期です。ファミリーフィッシングの主役であるアジのサビキ釣りが安定するだけでなく、エギングアングラー憧れの大型の親アオリイカが産卵のために藻場へと大挙して接岸します。
6月に釣れる魚:アジ・シーバス・マゴチ・イサキ
6月は梅雨の季節に入りますが、釣りにとっては雨の恵みを受ける絶好のチャンスです。雨によって適度な濁りが入り、気圧が下がることで、警戒心の強いシーバスの捕食スイッチが強制的にオンになります。サーフ周辺ではマゴチの魚影が濃くなります。
7月に釣れる魚:シイラ・サバ・タチウオ・キジハタ
7月の声を聞くと海は一気に夏モードへ突入します。南方からの暖かい黒潮が接岸することで、海のエンターテイナー・シイラや夏のジャンボサバが回遊してきます。夕方から夜間にかけて防波堤で涼みながらタチウオを狙う夜釣りがメインステージとなります。
8月に釣れる魚:シイラ・カマス・サバ・シロギス
8月は年間で最も猛暑が厳しい時期であり、魚たちも日中は夏バテを起こします。そのため、日中の釣りを避けて朝マズメの短い時間に全神経を集中させ、カマスやサバの突撃を迎え撃つのが必勝パターンです。砂浜からはシロギスが手軽に狙えます。
9月に釣れる魚:アジ・サバ・イナダ・アオリイカ
9月は待ちに待った秋の爆釣シーズンの幕開けです。夏の間にたくさんのエサを食べて成長したブリの幼魚(イナダ)が猛烈な群れで接岸し、ライトショアジギングが大盛況となります。エギングでは好奇心旺盛な子アオリイカが無数に釣れる時期です。
10月に釣れる魚:アジ・カワハギ・ヒラメ・タチウオ
10月は一年の中で最も海が賑わう釣りのベストシーズンです。すべての魚種が冬に備えて狂ったようにエサを食べる荒食いを見せます。堤防からは良型のアジやサバが連発し、秋の味覚であるカワハギが肝をパンパンに膨らませるなど、最高の1ヶ月です。
季節ごとの魚の動きを知るメリット
季節と魚の関係性を深く理解することは、単に魚が釣れるようになるという表面的な結果だけでなく、ライフスタイルや知的好奇心を大きく豊かにする素晴らしいメリットをもたらします。
ボウズ(釣果ゼロ)のリスクを激減できる
せっかく道具を準備して海へ出かけたのに、魚のアタリすらなく帰路につく「ボウズ」は、すべてのアングラーが最も避けたい事態です。季節ごとの魚の動きや適水温を知る最大のメリットは、この釣果ゼロのリスクを圧倒的に減らせる点にあります。過去の経験だけで行動するのではなく、その時・その場所に確実に存在する魚へ向けて正しくアプローチできるようになります。
「本当に美味しい魚」を最高の状態で味わえる
魚の旬とは、その魚が1年の中で最も栄養を蓄え、身が引き締まり、上質な脂が乗っている時期を指します。季節ごとの生態サイクルを学ぶことは、そのまま最高に美味しい魚を見分ける眼を養うことにつながります。自ら釣り上げたターゲットを最も美味しく味わうための最適な調理法を選択できるようになり、グルメとしての喜びも何倍にも膨らみます。
海の生態系と自然のサイクルへの理解が深まる
海の中は一見するといつも同じように見えますが、水中では絶え間なく命のバトンが繋がれています。季節による魚の動きを意識し始めると、海のわずかな変化に気づけるようになります。ただ釣る・食べるという行為を超えて、地球の豊かな四季の移り変わりを肌で感じ、自然の壮大なサイクルの一部を体感できることこそが、季節ごとの魚を探求する上での最も奥深いメリットです。
季節の魚に関するよくある質問(FAQ)
一年の中で、最も初心者でも魚が簡単に釣れる季節はいつですか?
秋(9月〜11月)が最もおすすめです。 海水温が魚にとって最も動きやすい適温になり、間近に迫った冬の低水温期に備えて、あらゆる魚種が警戒心を忘れてエサを貪り食う荒食いの時期にあたるからです。春に生まれたアジやサバ、イカたちも程よく大きく成長しており、特別なテクニックがなくても簡単に数釣りを体験することができます。
春と秋、どちらも過ごしやすい季節ですが、釣れる魚に違いはありますか?
狙うべき魚のサイズや、魚が浅場へやってくる目的が根本的に異なります。 春の海は主に「産卵(子孫を残すため)」に親魚が接岸するため、一発大物の型狙いがメインになり、じっくりと腰を据えて狙う釣りが多くなります。一方で秋の海は主に「飽食(冬を生き抜くエネルギーを蓄えるため)」に全魚種が集まるため、初心者向けの数釣りがメインになります。
「旬」の時期を過ぎた魚は、美味しくなくなってしまうのでしょうか?
多くの魚種で味が落ちる傾向がありますが、調理法次第で十分に美味しく楽しめます。 魚は産卵を終えると、全ての栄養と脂を卵や白子に持っていかれてしまうため、一時的に身がパサついたり旨味が抜けたりします。しかし、そうした時期の魚であっても、油を使った唐揚げやフライ、出汁を染み込ませる煮付け、干物などに調理工夫を施すことで、十分に美味しくいただくことが可能です。
まとめ
魚たちは、私たちが想像している以上に、季節の移り変わりや海水温の変化に対してとても正直に、そしてダイナミックに生きています。
春には生命の目覚めとともに乗っ込みの大物が牙を剥き、夏には灼熱の太陽の下で青物とのパワーファイトが展開されます。秋になれば海全体が生命で満ち溢れて誰もが大漁の喜びを分かち合い、冬には極寒の中でしか出会えない至高の寒モノが最高のロマンを与えてくれます。
今がどんな季節であっても、その瞬間にしか狙えない独自のターゲット、その時期にしか味わえない極上の味が日本の海には必ず存在します。ぜひ、現在の月や気になる季節の詳細ページをチェックして、あなたの次なる釣行プランやお魚ライフを最高の形に組み立ててみてください!
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