ナミマガシワ

当ページのリンクには広告が含まれています。
NO IMAGE画像

海岸を歩いていると、まるでプラスチックやガラス細工のような、透き通った美しい「花びら」のようなものが落ちているのを見つけたことはありませんか?黄色、オレンジ、ピンク、白…。あまりに色が鮮やかでツヤツヤしているため、「誰かが捨てた造花の一部かな?」と勘違いしてしまう人もいますが、これはれっきとした「ナミマガシワ」という貝殻です。食べる貝というよりも、ビーチコーミング(貝殻拾い)やクラフト素材として圧倒的な人気を誇る、海の宝石について解説します。

項目内容
分類ウグイスガイ目ナミマガシワ科ナミマガシワ属
標準和名ナミマガシワ
漢字波間柏
別名キララガイ(雲母貝)、ハナガイ、オオハナガイ
学名Anomia chinensis
殻の大きさ3cm〜5cm
季節通年(貝殻拾いは冬〜春が良い)
生息域日本全国の岩礁帯、他の貝の殻の上
目次

ナミマガシワとは

ナミマガシワは、日本全国の海に生息する二枚貝です。

アサリやハマグリのように砂に潜るのではなく、カキ(牡蠣)や岩場に張り付いて生活しています。

最大の特徴は、その貝殻の美しさです。

非常に薄くて半透明で、真珠のような光沢があり、太陽にかざすと光を通します。

私たちが砂浜で拾うのは、主に**「左殻(上の殻)」です。 岩に張り付いている「右殻(下の殻)」**は、石灰質で白くて脆く、岩に残ったままになるか、壊れてしまうため、綺麗な上の殻だけが波に乗って打ち上げられるのです。

名前の由来

非常に風流な名前がついています。

  • 波間(なみま):波の間に漂う様子。
  • 柏(かしわ):形や質感が、柏餅(かしわもち)に使われるカシワの葉に似ていることから。
  • **「波の間を漂う、柏の葉のような貝」**という意味で「波間柏(ナミマガシワ)」と名付けられました。

別名の「キララガイ(雲母貝)」も、鉱物の雲母(うんも/きらら)のようにキラキラしていることに由来します。

海の「天然アクセサリー」

ナミマガシワは、その美しさから「ハンドメイド作家」や「ビーチコーマー」にとって最高の素材です。

  1. カラーバリエーション
    黄色、オレンジ、赤、ピンク、白、銀色など、個体によって色が全く違います。これらは着色ではなく天然の色です。
  2. 加工しやすさ
    非常に薄いですが、ある程度の弾力があり、キリや針で簡単に穴を開けることができます。
  3. 用途
    重ね合わせて「バラの花」を作ったり、ピアスやネックレス、フォトフレームの装飾、ランプシェードなどに加工されます。

実は「食べられる」!?

こんなに薄くて綺麗な貝ですが、中身(身)はちゃんと入っています。

そして意外なことに、食べると非常に美味しいです。

ナミマガシワは、分類上はホタテガイやカキに近い仲間であるため、味は**「小さなカキ」「ホタテのヒモ」**のような、濃厚な旨味を持っています。

しかし、以下の理由から市場には出回りません。

  1. 身が薄すぎる:殻と同様に身もペラペラで、食べる部分が少なすぎます。
  2. 採取が困難:岩やカキの殻にガッチリと固着しているため、剥がすのが大変です。

もし岩場で生きたナミマガシワを大量に見つけたら、苦労して剥がして味噌汁に入れると、素晴らしい出汁が出ます。

右殻(下の殻)の秘密

浜辺でナミマガシワを拾うと、たまに**「穴の空いた白い貝」や、「平らな石のような貝」が見つかることがあります。 これがナミマガシワの右殻(下の殻)です。 右殻には、岩に張り付くための足(足糸)を出すための大きな穴**が空いています。

上の殻(カラフルな方)とは似ても似つかない姿をしているため、同じ貝のペアだとは気づかれないことが多いです。

まとめ

ナミマガシワは、海が作り出した天然のプラスチックチップです。食べることは稀ですが、その殻は拾う人の心をときめかせる「海のお金」のような存在です。次に海へ行った際は、足元をよく見てみてください。黄色やピンクのキラキラしたカケラが落ちていたら、それは波が運んできた柏の葉、ナミマガシワです。

ナミマガシワに関するよくある質問

拾った貝はどうやって洗えばいいですか?

真水でよく洗い、砂や塩を落とします。

汚れや臭いが気になる場合は、薄めたキッチンハイター(漂白剤)に一晩つけておくと、殺菌されて色もより鮮やかになります。

最後に乾かせば、いつまでも美しい光沢を保ちます。

どこに行けば拾えますか?

日本全国どこの海岸でも拾えますが、特に岩場が近くにある砂浜や、カキの養殖が盛んな地域の海岸には大量に打ち上げられています。

カキの殻にくっついて生きていることが多いためです。

色によって種類が違うのですか?

いいえ、基本的には同じナミマガシワです。

個体差や、育った環境、食べていたプランクトンなどの影響で色が変わると言われていますが、はっきりした理由は分かっていません。

黄色やオレンジが多く、赤や濃いピンクは比較的レアとされています。

NO IMAGE画像

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

役に立ったらシェアしよう♪
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

CASTは、「釣りを、もっと身近に、もっと楽しく」をテーマに、釣り人(アングラー)に向けた釣り専門メディアです。

釣り初心者が知りたい基礎知識から、ベテランアングラーも唸るような上級者向けのテクニック、さらには最新の釣具レビューや穴場スポットの情報まで、質の高いコンテンツを発信しています。

「読んだら、すぐに釣りに行きたくなる。」

そんな、釣りへの情熱とワクワクを読者の皆様にお届けすることを目指しています。

目次