クリガニ

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北海道や東北の海で春を告げる食材として親しまれているクリガニ。高級食材であるケガニにそっくりな見た目をしていますが実はケガニよりも安価で手に入り味も負けずとも劣らない隠れた実力派です。その名の通り栗のイガのような短い毛に覆われたこのカニは濃厚なカニ味噌と甘みのある身を持っています。スーパーで見かけてもケガニの偽物だと思ってスルーしてしまうのは非常にもったいないことです。今回はこのクリガニの生態やケガニとの見分け方そして美味しく食べるためのポイントについて解説します。

項目内容
分類十脚目クリガニ科クリガニ属
標準和名クリガニ
漢字栗蟹
別名桜蟹、花見蟹
学名Telmessus cheiragonus
英名Helmet crab
季節春(4月から6月頃)
生息域北海道から本州北部の太平洋側、オホーツク海
目次

クリガニとは

クリガニは北日本の沿岸に生息する中型のカニです。

名前の由来は甲羅の形が栗に似ていることや茹でると栗のように赤くなることから名付けられました。

市場では近縁種であるトゲクリガニと区別されずに扱われることが多いですがどちらも非常に味が良く安価な庶民の味方です。

高級なケガニと同じクリガニ科に属しており味の系統は非常に似ていますが価格はずっと手頃です。青森県などではお花見の時期にこのカニを食べる風習があり春の訪れを感じさせる重要な水産資源となっています。

クリガニの特徴

甲羅の幅は10センチメートル前後とケガニに比べるとひと回り小さいのが一般的です。

最大の特徴は甲羅の形です。ケガニの甲羅が丸みを帯びているのに対しクリガニの甲羅は五角形に近く角張っています。

甲羅の表面は短い毛で覆われていますがケガニほど密集しておらず少し剛毛です。

甲羅の縁にある棘の数で見分けることも可能でケガニは6本ですがクリガニは5本です。ハサミの脚先が黒くなっているのも特徴の一つです。

生の状態では赤褐色や紫がかった褐色をしていますが茹でると鮮やかな赤色に変化します。

クリガニの生態とライフサイクル

食性は雑食性で小魚やゴカイ海藻などを食べています。

水深数メートルから数十メートルの浅い海に生息しており特にアマモなどの海藻が生い茂る場所を好みます。ケガニよりも浅い場所にいるため防波堤や磯からも釣れることがあります。

産卵期は春から初夏にかけてです。この時期のメスは甲羅の中に内子と呼ばれる卵を持っており非常に美味ですが資源保護のために漁期が制限されている地域もあります。

脱皮を繰り返して成長し寿命は数年程度と考えられています。

クリガニの分布と生息環境

北海道全域から本州の東北地方北陸地方にかけて分布しています。

海外では朝鮮半島やオホーツク海ベーリング海からカリフォルニア州沿岸まで北太平洋に広く生息しています。

内湾の砂泥底や岩礁帯を好み青森県の陸奥湾などはトゲクリガニの有名な産地として知られています。冷たい水を好むため関東以南ではあまり見かけませんが稀に深場に生息していることがあります。

クリガニの漁法と釣り

主な漁法はカニ籠漁や刺し網漁です。特に春の漁期には大量に水揚げされ地元のスーパーや鮮魚店に山積みになります。

釣り人の間では投げ釣りの外道として掛かることが多いですが専門に狙うことも可能です。サンマの切り身やイカなどを餌にしてネットに入れた仕掛けを投げ込むとハサミや足がネットに絡まって釣れます。春先の夜釣りなどで足元の岸壁を探ると見つかることもあります。

クリガニの料理

小さいながらも身の甘みとカニ味噌の濃厚さは一級品です。殻が少し硬いですが苦労して食べる価値は十分にあります。

塩茹で

最もポピュラーで美味しい食べ方です。

活きているものは水から茹でると足を自切してしまうことがあるため輪ゴムで縛るか真水で締めてから茹でます。海水程度の塩分濃度で15分から20分ほど茹でると真っ赤になり良い香りが漂います。茹でたてを剥いて食べると繊維のしっかりした身とコクのある味噌が口いっぱいに広がります。

味噌汁(鉄砲汁)

絶品です。

半分に割ったクリガニを殻ごと鍋に入れて煮込みます。カニから出る黄金色の出汁は濃厚で味噌との相性が抜群です。殻の隙間にある身や味噌を啜りながら食べるのが醍醐味です。

蒸しガニ

蒸すと旨味が逃げずに凝縮されます。茹でるよりも身が水っぽくならずカニ本来の濃い味を楽しめます。

まとめ

クリガニはケガニの代用品として扱われることもありますがその実力は決して侮れません。春の海が育んだ濃厚な味噌と甘い身は北国の食卓に欠かせないご馳走です。見た目が似ていても甲羅の形と棘の数で見分けることができます。もし春先の市場で手頃な価格の毛が生えたカニを見つけたらぜひ手に取ってみてください。その小さな体に詰まった春の味わいにきっと満足するはずです。

クリガニに関するよくある質問

ケガニとの味の違いはありますか

味の系統は非常に似ており濃厚なカニ味噌と甘みのある身を持っています。ケガニの方が身が大きく食べ応えがありますがクリガニも鮮度が良ければケガニに匹敵する美味しさです。価格差を考えるとクリガニの方がコストパフォーマンスに優れていると言われることも多いです。

トゲクリガニとは違うのですか

厳密には別種ですが市場では区別されずにクリガニとして売られていることが多いです。トゲクリガニの方がやや内湾を好み青森県の陸奥湾などで獲れるのは主にトゲクリガニです。味や見た目は非常によく似ており一般の消費者が味だけで区別するのは困難です。どちらも美味しいカニであることに変わりはありません。

食べる部分はどこですか

足の身はもちろんですが甲羅の中にあるカニ味噌が最大の魅力です。体が小さいため足の身を取り出すのは少し手間がかかりますが胴体の身や味噌は量も多く濃厚です。メスの場合は甲羅の中にある内子や腹に抱えた外子も食べられます。

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この記事を書いた人

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