ハナサキガニ

当ページのリンクには広告が含まれています。
NO IMAGE画像

北海道の根室半島を中心に水揚げされるハナサキガニはその棘だらけの甲羅と濃厚な味わいで知られる北国の珍味です。茹でると鮮やかな赤色に変化しまるで花が咲いたようになることからその名がついたと言われています。タラバガニやズワイガニに比べると小ぶりですが身の締まりと脂の乗りはそれらを凌ぐとも評され特に濃厚なコクのあるカニ味噌と卵は絶品です。昆布を食べて育つためコンブガニとも呼ばれるこのカニの生態や美味しい食べ方について解説します。

項目内容
分類十脚目タラバガニ科ハナサキガニ属
標準和名ハナサキガニ
漢字花咲蟹
別名コンブガニ
学名Paralithodes brevipes
英名Blue king crab / Spiny king crab
季節夏から秋(7月から9月頃)
生息域北海道東部(納沙布岬周辺)、オホーツク海、ベーリング海
目次

ハナサキガニとは

ハナサキガニはタラバガニ科に属する大型の甲殻類です。名前にカニと付いていますが生物学的にはヤドカリの仲間であり脚が左右で4本ずつしかないように見えるのが特徴です。実際には第5脚が小さく甲羅の中に隠れています。名前の由来は漁獲地である根室市の花咲港に由来するという説と茹でた時に真っ赤に変化する様子が花が咲いたようであるという説が有力です。北海道の道東地域特に根室半島沿岸が主産地であり夏から秋にかけて漁が行われます。冬が旬のイメージが強いカニ類の中で夏に旬を迎える貴重な存在であり鉄砲汁などの郷土料理に欠かせない食材として親しまれています。

ハナサキガニの特徴

甲羅の幅は15センチメートル前後とタラバガニに比べると小型ですが甲羅や脚全体が鋭く長い棘で覆われているのが最大の特徴です。この棘は非常に硬く鋭利なため素手で触ると怪我をする恐れがあります。甲羅の形はハート型に近く生の状態では暗褐色や紫がかった褐色をしていますが加熱すると鮮烈な赤色になります。身は弾力があり繊維が太く独特の甘みと強いコクを持っています。またメスが抱える内子(未受精卵)と外子(受精卵)は珍味として人気があり濃厚なチーズのような風味を楽しむことができます。

ハナサキガニの生態とライフサイクル

食性は雑食性ですが特にコンブなどの海藻類を好んで食べます。これがコンブガニという別名の由来であり豊富なミネラルを含んだ昆布を食べて育つことが濃厚な味の秘密と言われています。水深200メートル以浅の大陸棚や岩礁帯に生息しておりタラバガニよりも比較的浅い場所を好みます。産卵期は春から初夏にかけてでメスは腹部に卵を抱えて保護します。成長は遅く漁獲サイズになるまでには長い年月を要します。

ハナサキガニの分布と漁獲

主な分布域は北海道の襟裳岬以東の太平洋側からオホーツク海ベーリング海にかけての北太平洋北部です。日本では根室半島周辺が最大の漁場となっており納沙布岬の沿岸などでカニ籠漁によって漁獲されます。漁期は資源保護のために厳格に管理されており地域によって異なりますが概ね夏から秋にかけて解禁されます。漁獲量が制限されているため全国的な流通量は少なく希少価値の高いカニとなっています。

ハナサキガニの料理

濃厚な出汁が出るため汁物にするのが最もポピュラーですが塩茹でや焼きガニにしてもその野性味あふれる味を堪能できます。

鉄砲汁はハナサキガニを使った味噌汁のことで北海道の代表的な郷土料理です。ぶつ切りにしたカニを殻ごと煮込むことでカニの旨味と殻から出る出汁が味噌と絡み合い濃厚な味わいになります。箸で突いて食べる様子が鉄砲の弾込めや掃除に似ていることから名付けられたと言われています。

塩茹ではカニ本来の味を楽しむのに最適な調理法です。茹でると殻が真っ赤になり食卓が華やかになります。身はプリプリとしており甘みが強くカニ酢などをつけなくても十分に美味しいです。茹でたての熱々をハサミで切りながら食べるのが醍醐味です。

焼きガニは香ばしさが加わり旨味が凝縮されます。炭火やグリルで焼くと殻が焦げる匂いと身の甘い香りが漂い食欲をそそります。レモンを絞ってさっぱりといただくのがおすすめです。

まとめ

ハナサキガニは根室の海が育んだ夏の味覚の王様です。全身を覆う棘は扱いにくいですがその中には昆布の旨味を凝縮したような濃厚な身と味噌が詰まっています。夏に北海道を訪れる際はぜひ花咲港で水揚げされたばかりの真っ赤なハナサキガニを味わってみてください。その力強い味わいは北国の夏の思い出として深く刻まれることでしょう。

ハナサキガニに関するよくある質問

タラバガニとの違いは何ですか

最も大きな違いは体の大きさと棘の長さです。タラバガニの方が大型になりますが棘は短くまばらです。一方ハナサキガニは小型ですが棘が長く密集しています。味に関してはタラバガニがあっさりとした甘みであるのに対しハナサキガニは脂が乗っており濃厚でコクが強いのが特徴です。

食べる時の注意点は

殻が非常に硬く棘が鋭いため調理や食べる際には軍手や厚手の手袋を着用することをおすすめします。また殻を割るにはキッチンバサミや専用の割り器が必要です。無理に手で割ろうとすると怪我をする危険があります。

旬はいつですか

一般的に7月から9月頃の夏から秋にかけてが旬とされています。この時期のカニは脱皮を終えて身が詰まっており最も美味しくなります。またメスの内子や外子を楽しみたい場合もこの時期が適しています。冬場にも冷凍物が出回りますが風味は旬の生のものには及びません。

NO IMAGE画像

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

役に立ったらシェアしよう♪
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

CASTは、「釣りを、もっと身近に、もっと楽しく」をテーマに、釣り人(アングラー)に向けた釣り専門メディアです。

釣り初心者が知りたい基礎知識から、ベテランアングラーも唸るような上級者向けのテクニック、さらには最新の釣具レビューや穴場スポットの情報まで、質の高いコンテンツを発信しています。

「読んだら、すぐに釣りに行きたくなる。」

そんな、釣りへの情熱とワクワクを読者の皆様にお届けすることを目指しています。

目次