アメリカオオアカイカ

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東太平洋の深海から表層を支配する巨大な捕食者アメリカオオアカイカ。最大で2メートルにも達する巨体と獲物に襲いかかる獰猛さから現地の漁師やダイバーには赤い悪魔として恐れられています。その一方で私たちの食卓には欠かせない存在でもありスーパーで見かける冷凍のロールイカや惣菜のイカフライの多くはこのイカが使われています。どう猛なハンターとしての素顔と知らずに食べている身近な食材としての側面について解説します。

項目内容
分類ツツイカ目アカイカ科アメリカオオアカイカ属
標準和名アメリカオオアカイカ
漢字亜米利加大赤烏賊
別名フンボルトイカ、ジャンボイカ、赤い悪魔
学名Dosidicus gigas
英名Humboldt squid / Jumbo flying squid
季節通年(輸入)
生息域東太平洋(カリフォルニアからチリ)
目次

アメリカオオアカイカとは

アメリカオオアカイカは北米から南米にかけての東太平洋に生息する世界最大級の食用イカです。

アカイカ科に属しており日本近海で獲れるアカイカやスルメイカの親戚にあたりますがそのサイズは桁違いに大きいです。

冷たいフンボルト海流に乗って回遊していることからフンボルトイカとも呼ばれます。

非常に攻撃的な性格で群れで行動し魚や甲殻類だけでなく共食いまでするほどの貪欲さを持っています。

興奮すると全身が赤く変色しその獰猛さと相まってレッドデビル(赤い悪魔)という異名で呼ばれることもあります。

日本では獲れませんがペルーやチリなどで大規模な漁が行われており重要な水産資源として世界中に輸出されています。

アメリカオオアカイカの特徴

外套長(胴体の長さ)だけで1メートルを超え足を伸ばした全長は2メートル体重は50キログラムに達することもあります。

体は筋肉質で太く非常に頑丈な作りをしています。

吸盤には鋭い歯のような角質のリングが付いており一度捉えた獲物を決して逃しません。

また優れた発光能力を持っており体表にある発光器を使ってコミュニケーションを取ったり獲物を惑わせたりすると考えられています。

成長スピードが異常に早くわずか1年から2年という短い寿命の中でこれほどの巨大サイズまで一気に成長します。

食卓の隠れた主役

このイカの姿を生の状態で見たことがある日本人は少ないかもしれませんが加工された状態であればほとんどの人が口にしています。

スーパーで売られている白い冷凍のロールイカやシーフードミックスに入っているサイコロ状のイカそしてお惣菜のイカフライやイカ天の正体はこのアメリカオオアカイカであることが多いです。

身が分厚くて加熱しても硬くなりにくく安価で安定供給されるため外食産業や加工食品にはなくてはならない存在です。

ただし筋肉中に塩化アンモニウムを含んでおりそのままだと強烈なアンモニア臭と酸味があるため工場で適切な除去処理が行われてから流通しています。

赤い悪魔の危険性

ダイビングや漁の現場ではサメ以上に危険な存在として警戒されています。

数百匹単位の群れで高速で泳ぎ回り自分より大きな相手にも集団で襲いかかる習性があります。

鋭いカラス(口)はダイビングスーツやプロテクターを簡単に噛みちぎるほどの力を持っており実際にダイバーが襲われて怪我をする事故も報告されています。

興奮すると体を赤と白に激しく点滅させながら突進してくる姿はまさに深海の悪魔そのものです。

アメリカオオアカイカの料理

一般家庭で丸ごとの個体を捌くことはまずありませんが市販されている冷凍ロールイカや切り身を使った料理は食卓の定番です。身が厚く柔らかいためボリュームのある料理に向いています。

イカフライ・天ぷら

最も一般的な食べ方です。

分厚い身は揚げても縮みにくくサクッとした衣とフワフワの身の食感が楽しめます。

スルメイカのような歯ごたえはありませんが柔らかくて食べやすいため子供からお年寄りまで人気があります。

中華炒め

身に厚みがあるため炒め物にしても存在感があります。

表面に鹿の子状に切り込みを入れてから野菜と一緒に炒めると味がよく絡みます。

チリソース煮やオイスターソース炒めなど濃いめの味付けと相性が良いです。

シーフードカレー・パスタ

煮込んでも硬くならない特徴を生かしてカレーやシチューの具材として活躍します。

短冊状に切ってパスタに入れれば手軽に海鮮の風味を楽しめます。

まとめ

アメリカオオアカイカは遠い海の底で猛威を振るう巨大な捕食者ですが私たちの生活を支える縁の下の力持ちでもあります。その恐ろしい呼び名とは裏腹に加工されたその身は白くて柔らかく癖のない味わいで日本の食文化に深く浸透しています。スーパーで大きな白いイカの切り身を手に取った際は遥か遠くの海で赤く輝きながら泳いでいたその姿を想像してみてください。

アメリカオオアカイカに関するよくある質問

ダイオウイカとは違うのですか

全く別の種類です。

ダイオウイカは最大で10メートルを超える世界最大級の無脊椎動物ですが体の組織にはアンモニアを大量に含んでおり食用には適しません。

アメリカオオアカイカは最大2メートルほどでダイオウイカよりは小さいですが処理をすれば美味しく食べられる食用イカです。

またダイオウイカは深海に単独でいることが多いですがアメリカオオアカイカは群れで表層近くまで上がってきます。

酸っぱい味がするのはなぜですか

アメリカオオアカイカは浮力を得るために体内に塩化アンモニウムを蓄えています。

これが酸味やエグ味の原因となります。

日本に輸入されるものは工場でこの成分を除去する加工がされていますが安価な製品や処理が不十分なものだと独特の酸味や臭いが残っていることがあります。

どこで買えますか

生の丸ごとの状態で一般のスーパーに並ぶことはまずありません。

皮を剥いで内臓を取り除き短冊状やロール状(ロールイカ)に加工された冷凍品として販売されています。

業務スーパーや鮮魚コーナーの冷凍ケースを探せば簡単に見つけることができます。

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この記事を書いた人

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